ここでは基礎的な犬、猫の予防プログラムをご紹介いたします。以下にあげる予防プログラムは現在主流の最低限のプランです。周囲の環境や体質などにより他の予防プログラムも必要になることがあります。詳細は診察にて相談をうけたまわりますのでお気軽におたずねください。
対象動物 | ワクチンの種類 | 接種時期・間隔 |
犬 | 5種や7種など | 子犬:1ヶ月おき計3回 成犬:年1回 |
猫 | 3種や5種など | 子猫:1ヶ月おき計2回 成猫:年1回 |
犬は5種混合、7種混合など、猫には3種混合、5種混合などのワクチンでウイルスや一部の細菌感染による病気を予防します。何種混合のワクチンにするのかは、周囲の環境などを考慮して決定いたします。
子犬の場合は通常生後2ヶ月齢で1回目、3ヶ月齢で2回目、4ヶ月齢で3回目の接種を行います。その後は1年おきの接種が推奨されています。
子猫の場合は2ヶ月齢で1回目、3ヶ月齢で2回目、その後は1年おきの接種が推奨されています。
対象動物 | 接種時期・間隔 |
犬 | 年に1回 |
現在日本国内では狂犬病は存在しません。しかし諸外国からの狂犬病の伝染にそなえ、わが国では年に1回、犬への狂犬病ワクチンの接種が法律で義務付けられています。
子犬の場合は上記の混合ワクチンプログラムが終了して1ヶ月あけて接種するのが通常です。その後は年に1回の接種となります。
対象動物 | 投与時期・間隔 |
犬 |
蚊が発生している時期 (関西地区の多くの場所で4月~12月) の間で1ヶ月に1回 |
猫の感染もまれにございます。 個別に対応させていただきますので ご相談ください |
投与する場合は蚊が発生している 時期の間で1ヶ月に1回 |
フィラリア感染動物の血液を吸血した蚊が別の動物を吸血したさいに吸血された動物が感染します。感染後放置すると血管内や心臓内でそうめん状の虫体が成長し、心臓病の症状が発生します。重症化すると死亡することもあるこわい寄生虫です。フィラリア駆虫薬を蚊がいる時期に1ヶ月に1回投与することで完全な予防が可能です。非常に簡単な方法で重大な病気の予防が可能なのです。なおフィラリア駆虫薬の投与前にフィラリア感染があるかどうかを調べる血液検査が推奨されます。蚊が出始めるころにこの血液検査を行い、駆虫薬を開始することをおすすめいたします。
対象動物 | 投与時期・間隔 |
犬・猫 | 春から秋(地域や周囲の環境により冬も投与が必要な場合もございます) |
ノミ、ダニの駆虫薬には体表に滴下するタイプの薬や内服薬が発売されています。通常春から秋にかけて1ヶ月に1回の投与をおすすめいたします。ノミやダニが寄生すると体がかゆくなるなどの皮膚症状がおこるだけではありません。ノミやダニの体内にひそんでいる病原体が犬、猫に感染し、さまざまな病気をひきおこすこともあるのです。しっかりと予防をすることをおすすめいたします。最近では上記のフィラリア薬と一体になった製品も発売されています。